マジックアワー
今回はボクの好きなものを紹介しようと思う.
ボクは暇さえあればコーヒーショップに行くことが多い.暇を潰す手段が「茶をしばこう」以外に思い浮かばないので必然とコーヒーショップに足が向いてしまうのだ.(別にコーヒーが格別好きってわけじゃない)
よく行くコーヒーショップランキングは以下の通りである.
この格付け理由は別の機会に述べるとして,ボクはこれらの店で「あることをする瞬間」がとてつもなく好きなのである.
暑い日はもちろん寒い日も注文するのはアイスコーヒー( 最近知って驚いたのだがアメリカや欧州にはiced coffeeというコーヒーの飲み方がなかったらしい.ここ数年で一般化してきたそうだ )である.
片手にグラスとシロップを握り,空いている席に座る.ストローはまだグラスに入れない.幸せな瞬間がまもなく訪れる.
シロップをの容器をあける.
アイスコーヒーにシロップを注ぐ.
コーヒーよりも重いシロップは氷と氷の合間をぬってグラスの底へと進んでいく.
タバコの煙が空間をたゆたうように,アイスコーヒーにいれたシロップもゆらゆらと揺れ動き定まらない.しかし,重力には逆らえず,拡散しながら沈んでいく.
ああ,なんて美しいんだ.ボクも一緒に沈んでいきたい.
なんて,思いながら何の変哲もないアイスコーヒーを一人黙って120秒ほど観察する.
これがその「とてつもなく好きな瞬間」である.
三谷幸喜の映画タイトルにも用いられている「マジックアワー」という言葉は,日の沈むときに訪れる綺麗な画が撮れる瞬間を指すそうな.
調べてみたけれど「コーヒーにシロップやフレッシュを入れて拡散していく様子や瞬間」を指す言葉はなかった.
だから,ボクはこの幸せな「瞬間」を"マジックアワー"と呼ぶことにしたよ.決めたよ.
いつの日かドトールやスタバなどがキャンペーンで " let's enjoy your magic hour "なんていうフレーズを使用することを夢みて,また中身のない記事を完成させるのであった.